アトピーの方の自毛植毛

アトピーを患われていた方の場合、軽度であれば何の問題もないのですが、中等度から重度のアトピーを患われていた場合には幾つか注意点が生じます。

一つ目は、後頭部の移植毛採取部(ドナー部)が多少なりとも瘢痕化しているという事です。
瘢痕化がある場合、通常のFUEパンチで採取する場合には切断率が極端に高くなってしまいます。

二つ目は、移植部位が出血しやすい事です。

実は先日植毛の手術に来られた方が、長年アトピーを患われていた方でした。

最初はいつも通りのFUEで行ったのですが、最初の30グラフトほど採取した時点で「切断率が10%以上」という恐ろしい事態に!!

回転数や刺入角度をいくら調整しても切断率は下がりません。

残念ながら、それが通常のFUEパンチの限界でもあるのです。

こういった場合、通常はどう対応するのかというと、FUT(FUSS)への切り替えです。
FUTであればドナー側に瘢痕化が生じていようと問題なく採取可能です。

ただ当院の場合、WAWsystemというFUEがあるので、それで対処することも可能です。

今回のケースもWAWsystemを利用したところ、通常より時間はかかりましたが無事に元気な毛根を採取することが出来ました。

二つ目の移植部位が出血しやすいことに関しては、当院では毛穴作成にマイクロブレードを使用していますのでそこまで影響はありません。

難しい技術を要すると言われているアトピーの方の植毛も、適した器具を用いることで問題なく行うことが可能なわけです。

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