5%ミノキシジル外用薬vs10%ミノキシジル外用薬

湘南美容クリニックAGA福岡院の分山です。

またまた面白い論文を見つけましたので、シェアさせて頂きます。

今回のテーマはミノキシジル外用薬です。

ミノキシジルは強力な発毛薬であることは証明されており、様々な濃度のミノキシジル外用薬が製剤化され販売されてます。

日本国内で購入できるのは1%と5%ですが、海外では1%から16%まで様々な濃度のミノキシジル外用薬が販売されています。

濃度が高いほど効果も高いと考えるのが一般的でしょうし、実際、患者さんにもそのように説明してきました。

このブログを見て下さっている方の中には、10%や16%の製剤を個人輸入して使われている方もいらっしゃるかと思います

今回の論文は、その考えを覆すような内容でした。

ミノキシジルとは

ミノキシジルに関しては↓をご覧ください。

論文内容

Efficacy and safety of a new 10% topical minoxidil versus 5% topical minoxidil and placebo in the treatment of male androgenetic alopecia: a trichoscopic evaluation.

男性型脱毛症治療における、10%ミノキシジル外用vs5%ミノキシジル外用およびプラセボの有効性と安全性:毛髪鏡による評価

Pubmedで読むことが可能です。

ABSTRACT

Introduction

Androgenetic alopecia is a stressful condition for males. Minoxidil 2% and 5% have been FDA approved for treatment of this condition. In literature, all studies have compared minoxidil 5% with 2%. Although other concentrations (2% to 12.5%) are available nowadays, we believe our study is the first to compare 10% versus 5% topical minoxidil in treatment of AGA.

Objective

To compare the efficacy and safety of 5% topical minoxidil with 10% topical minoxidil and placebo in AGA treatment.

Materials and methods

36-weeks, double-blinded, placebo-controlled, randomized trial. A total of 90 men with AGA. First group have applied 5% minoxidil solution, second group applied 10% minoxidil solution; or third placebo group. Efficacy was evaluated clinically and trichoscopically.

Results

After 36 weeks of therapy; 5% topical minoxidil (0.47 ± 0.26) (0.59 ± 0.64) was significantly superior to 10% topical minoxidil (0.05 ± 0.13) (0.45 ± 0.74) and placebo (0.01 ± 0.05) (-0.03 ± 0.08) in terms of change from baseline in total vertex and frontal hair mean count respectively. Pull test change to negative in minoxidil 5%: (37%) patients after 6 month treatment, Minoxidil 10% group (37.5%) patients changed and in placebo group all patients after 6 month were the same (0%) change. No reported sexual dysfunction in all three groups.

Conclusion

5% of topical minoxidil was moderately superior to 10% topical minoxidil and placebo in increasing hair regrowth opposite to the expected, the irritation was marked for 10% topical minoxidil. Psychosocial stress after 10% usage were worsen by the shedding, irritation compared to their high expectation in comparison to 5% usage.

英語力には自信の無い自分ですが、Google先生に助けて貰いながら読んだところ、下記ような内容でした。

アブストラクト(要約)

イントロ

男性型脱毛症は男性にとってストレスフルな状態である。2%ミノキシジルおよび5%ミノキシジルはこの疾患の治療薬としてFDAに承認されている。文献では、すべての研究でミノキシジル5%と2%が比較されている。現在、2%~12.5%が利用可能であるが、AGA治療において10%と5%の外用ミノキシジルを比較したのは本研究が初めてであると考えられる。

目的

AGA治療における5%ミノキシジル外用と10%ミノキシジル外用およびプラセボの有効性および安全性を比較する。

材料と方法

36週間の二重盲検ランダム化比較試験。AGA患者計90例。第一群には5%ミノキシジル外用液、第二群には10%ミノキシジル外溶液を塗布、第三群はプラセボ。有効性は臨床的および毛髪鏡的に評価した。

結果

36週間の治療後、5%ミノキシジル外用(0.47±0.26)(0.59±0.64)は、10%ミノキシジル外用(0.05±0.13)(0.45±0.74)およびプラセボ(0.01±0.05)(-0.03±0.08)よりも、それぞれ頭頂部および前頭部の平均数のベースラインからの変化が有意に優れていた。ミノキシジル5%の牽引テストは陰性であった。プラセボ群では6か月後の全患者は同じ(0%)変化であった。3群とも性機能障害の報告はなかった。

結論

予想に反して、5%ミノキシジル外用は毛髪の再成長を増加させる点で10%ミノキシジル外用とプラセボよりも中程度に優れており、刺激性は10%ミノキシジル外用で顕著であった。10%使用後の心理社会的ストレスは、5%使用と比較し、高い期待値と比較し、脱落、刺激によって悪化した。

まとめ

今回は、時間の関係でアブストラクトだけ読みましたが、それにしても衝撃的な内容でした。10%ミノキシジルは刺激が強いだけで、効果は5%製剤に劣ると・・・

アブストラクトだけを読んだだけなので、10%よりも5%の方が良いとは言ってはいけませんが、なかなか興味を引かれる論文ですね。

時間が有る時に本分を読み、また記事にしたいと思います。

ちなみに、当院で取り扱っているミノキシジル外用薬には、5%と6.5%がありますよ。

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